映画【告白】あらすじとネタバレ感想。序盤は松たか子ワールドの最高傑作。終盤がおそまつで残念…

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評価:62点

娘を殺された女教師の復讐劇。幼い中学生への憎悪を隠し淡々と話す松たか子の演技が素晴らしいです。終盤の詰め方が甘いのが残念。リアリティさが急に吹き飛ぶのが気になりました。

 

告白:あらすじ

とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が静かに語り出す。

 

「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」

 

教室内は一瞬にして静まりかえり、この衝撃的な告白から物語は始まっていく……。

予告編動画


映画『告白』が青春ラブストーリーだったら(予告編)

 

告白:作品情報

公開日

2010年6月5日

上映時間

106分

監督

中島哲也

 

先日、「渇き。」でもご紹介した中島哲也監督の作品です。

キャスト

告白:ネタバレ感想

序盤がピークの映画

テンポよく進む

終業式の日のざわついた教室。学級閉鎖のような印象で松たか子演じる、担任の森口が話しているシーンから始まります。

 

ポップスすぎるその音楽と、無駄のない話し方のおかげでかなりサクサク物語が展開していきます。

 

森口は生徒の話を交えつつ、牛乳の話、生徒の話を交えながら。何とも言えない不気味な雰囲気を醸し出しているのはさすが松たか子というべきですね。

 

告白により一瞬にして空気が変わりました。

「大事な話をします。」といってから黒板に大きく命の文字を書いた瞬間、松たか子の雰囲気や映画の空気感も大きく変化しました。

 

結婚間近の相手がHIVに感染していた、という告白と同時に教室のざわつきが一瞬おさまりましたが、ここは生徒役の皆さんがものすごく上手でしたね。

 

そして娘のまなみが話が始まってからも、淡々としすぎた無表情の森口が語り続けるさまは、不気味を通りこして恐怖すら感じました。

 

「まなみはこのクラスの生徒に殺された」。この直後から完全に空気が変わります。まなみがどういった経緯で殺されたのかを、まったくの無感情で語り続けます。

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「私は犯人の名を公表する気はありません。」といいながらイニシャルトークで犯人「A」と「B」としながらも、同じクラスの生徒ならわかりそうな話をし、ほぼ犯人を公表している状態。じわじわと追い詰めていく残酷さがうかがえます。

 

リアリティに欠ける終盤

序盤はものすごくよかったのですが、中盤からは徐々に失速していきますね。特に終盤はいまいち。

 

学校の体育館での表彰の場で爆発させるという発想は、うーんという感じ。リアリティには欠けていますね。特に、爆破に失敗し体育館で森口と電話で話すシーン。

 

爆弾は森口によって母親の大学に仕掛けられたと知ってから。CGの爆破、破片が舞う様、ぼろぼろの階段などで急にあからさまなCGのオンパレードでした。

 

体育館で泣き叫んでいる修哉を取り巻く生徒たちや、そこに現れる森口。終盤にかけてちょっとした安っぽさが表れてしまいましたね。

 

周囲のざわつきや修哉の周りに群がるシーンはいかにも作られている感じがでていて、序盤のシーンのリアリティある感じと比較すると落差があって残念でした。

 

最後の最後はちょっと好き

ただ、個人的には好きな最後にシーン。膝まづく修哉に近づき、涙を浮かべて更生を促すような言葉を変えた後に、「なーんてね」。

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この一言に、絶対にお前を許さない。これで復習は終わると思うなよ。こんな苦しみですべてが終わると思うなよ。と言わんばかり。

 

最後に「なーんてね」という一言ですべてを覆します。しかし、目に浮かべた涙をみると、この言葉はただの強がりにも見えますね。

残虐性の強い少年の表現力

残虐性のある現代的な子供を演じた少年ですが、母親との再会だけを求めている姿にはまだまだ幼い中学生のような姿がにじみ出ていて、ギャップがうまいこと出せていましたね。大学の教授室から泣きながら走り出していく姿には、情けなさが出ていてよかった。

 

母親に愛されないが故にに育ちすぎた承認欲求は、ちょうどこの映画が上映された当時あたりから、重要視されるようになってきたポイント。こういう場面に関してのリアリティや表現力は素晴らしい。

 

「渇き」とは違う狂気

同監督の先日ご紹介した、「渇き。」とは全く違う世界観でしたね。全体的に暗い映像。白と黒でほとんどを構築させた世界観は独特の中島哲也監督世界感がにじみ出ていまね。

 

しかし、渇きと比べて残虐性は少なめのものの、森口や、修哉から異なる狂気を引っ張り出していました。

 

終盤からは振り回されっぱなしの映画でしたが、基本的には楽しめました。

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